※依頼主であるゆーき様に記事公開の確認をした上で記事を作成しています。
<完成した動画のリンク(ニコニコ動画)>
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44384510
少し前にお会いしてから付き合いのあるゆーきさんという方がいる。
X: https://x.com/yuki_in_the_mad
私が以前撮影の仕事をしていたこともなんとなーく知っているぐらいの関係。
ふとした時に、「こんなことやりたいんですけれども出来ます?」と相談を受けたので、ノリノリで計画を練った時の話を備忘録的に書いておきます。2~3ヶ月前の話にはなりますが。
ざっくり要件を書き出すと、
・「出しモノ蘇民祭」という、ニコニコ生放送のユーザー配信企画がある
・ユーザーが各々面白いと思う動画などを撮影してお祭り的に公開する配信
・その配信を告知するCMおよび本編の動画を撮りたい
・ドローンで取れたら良い絵が撮れそう?
みたいな感じ。
そこから現実的に収録が可能な内容を思案・相談会議をした結果、
「九十九里浜の砂浜」で「ファミコンウォーズのパロディ」をして、オチとして「海に突っ込んでいく」一連の様子を「ドローンで撮影」することになった。
ここで、事前に確認しなければいけないこととして、
・九十九里浜でドローンを飛ばして良いのか?
・飛ばす場合、書類等の届出が必要なのか?
が上がってくる。
飛行許可・確認をする
これを解決するために、まずは国土地理院の地図を用いた人口密集地エリアの確認を行った。合わせて、DIPSというドローンを飛ばす際にいろいろ手続きするサイトでも飛行制限の確認を行った。
結論としては海岸エリアは北上しすぎなければ人口密集地および飛行制限エリアではないということが確認できた。(北上しすぎると空港に近くなるため飛行禁止エリアになる)
また、届出については千葉県のホームページを確認したところ、九十九里浜でのドローン撮影に関する記事があることが確認できたため( https://www.pref.chiba.lg.jp/kakan/kaigan/drone.html )記載に従い、まずは管轄エリアにあたる「山武土木事務所」に連絡を取った。
「山武土木事務所」からの回答は、「申出の内容であれば届出は必要ないです。安全に十分留意の程お願いします。ただし、念のため千葉県警察公安第一課に連絡をとって指示を仰いでほしい」(https://www.police.pref.chiba.jp/koan1ka/safeLife_drone_rules.html)とのことだった。(今回の場合)
案内に従い、公安に連絡→事情説明をした結果、「公安としては問題ないので飛行して大丈夫かと思います。ただ、念のため地元管轄署への情報共有をお願いしたい」との指示を受け、管轄(今回は「東金警察署」)に連絡し、飛行操縦者・飛行スケジュールなどの情報を共有しました。
(対応していただいた警察署の方が優しく、「事前共有ありがとうございます!」とまでおっしゃっていただくほど丁寧な方でした。)
ここまで確認を行った上で、DIPSにて撮影日や飛行エリアなどを通報し、他にも細々した飛行準備を行なった。(本当に細かいので記載省略)
撮影機材の選定
ドローンでの撮影は確定しているが、肝心のドローンでは音声を録音することができない。というか人物から離れていくのでドローンで録音できても声が拾えない。
なので演者であるゆーきさんにマイクをつける必要があるが、オチで海に突っ込む関係上マイクは防水でなければならない。
しかし防水のマイクはそう簡単に機材レンタル会社では取り扱ってないし、あったとしても結構良い値段がしたり、そもそも法人でないとレンタルできないという条件がある。
そこで、マイクではなくアクションカメラを首元にぶら下げる形で演者につけることで「音声が取れる」「防水である」の2つをクリアできると考えた。また動画撮影も兼ねてドローンとのタイミング同期をとることができるので、編集時のリップシンク(ドローンで撮った口の動きと首元のカメラの音声のタイミング)の編集が楽になると考えた。
で、問題のアクションカメラだが、GoProやOSMO Actionなどのカメラだと見た目がかなりゴツい感じになってしまう。
どうせなら、「カメラの装着感がわからないより小型のカメラ」が良いと思いリサーチをかけたところ、Insta360 GO 3Sというカメラを見つけた。
https://www.insta360.com/jp/product/insta360-go3s
使ったことのないカメラだったので、秋葉原のヨドバシカメラに行って実物確認をしたが、成人男性の親指くらいのサイズで防水・高画質・モニタープレビューができるというカメラだった。
また、専用の磁石プレートを服の下に仕込んで挟み込むようにくっ付ければ固定ができるということで、今回の撮影にかなり使えるのでは?と思い使用を決めた。
実際の音声は完成動画を見ていただければわかると思うが、水に触れた後でも少し籠る感じはあるが明瞭に聞こえるためかなり有用であったと思う。映像についても終盤の海から引き上げるところの画質も綺麗なので良い感じ。
ただし、動画を見てお分かりの通り強い衝撃が加わった際に磁石プレートからカメラが外れる場合があり、今回のように海に落ちる可能性があるためそこはかなり注意した方がいいかもしれない。(というか普通はそんな使い方しない。)
カラーグレーディング
撮影した動画はそのまま渡そうと思ったが、プレビューした際に少しのっぺりした色味になっていた。これは、センサーサイズだったり感度だったりと理由はあるが、せめて綺麗な質感にした上で動画を渡したいなと思った。

なので、簡単ではあるが違和感のないようにカラーグレーディングを行い、全体のくすみを軽減させた上で空の青さを強調した色味へと調整を行った。

本当はもっとはっきりした色味に変えることもできたが、今回はあくまでも海に突っ込んでいくというオチが大事なので雰囲気重視に落ち着いた。(自己満足の調整である。)
当日はこの他に「レンタカー手配」「運転」「わさび水の作成などの小道具対応」他を対応していました。
こういう撮影もいいよね。長くなっちゃうのであんまり細かい対応の様子は書きませんが・・・。
採用されたのはCM部分のみだったとのことですが、かなり好評だったと聞いております。
準備してよかったなぁとしみじみ思っております。
またお願いされたらお手伝いすると思いいますので何卒。

